歩いて10分の八百屋に、
野菜とフルーツを買いに行った。
そのすぐ目の前に、
できたばかりの大きな公立病院がある。
姉に少し強引に誘われて、ガイドツアーに参加することになった。
正直、あまり気は進まなかった。
病院は、入るだけで消耗する場所。
私にとっては、ずっとそういう存在だったから。
でも、一歩足を踏み入れた瞬間、
そのイメージはくずれた。
目に飛び込んできたのは、制服。
総柄のセットアップに身を包んだ女性たちが、
あちらこちらを行き交っている。
大きないちご。
色とりどりの花。
思わず、目で追ってしまう。
ここが病院だということを、
一瞬、忘れてしまった。
まるで、どこかのテーマパークに来たような、
そんな軽やかな空気。
救急外来の前には、
ゴルフ場にあるようなカートが停まっていた。
ボランティアの方が、
メインゲートまで送迎してくれるという。
せっかくなので、乗せてもらった。
風を感じながら進むその時間は、
「病院にいる」という感覚を、さらに遠ざけた。
最後には、
カートの前で記念写真まで撮ってもらった。
ふと見ると、
生まれたばかりの赤ちゃんを抱えた
幸せそうな家族の姿があった。
ここには、不安や痛みだけじゃなくて、
ちゃんと「よろこび」も流れている。
今まで、病院は
行くだけで疲れてしまう場所だった。
でもこんなふうに、
人の心をやわらかくしてくれる場所も、あるんだ。
🌻脳内ルール
病院=怖い・しんどい場所
↓
病院にも、やさしさや楽しさはある
初出 : X @hanahanahealing