違いと使い分け!

いつ製造されたかで簡単にわかるアンティークとヴィンテージの違い

「アンティーク 」と「ヴィンテージ」も古いものを指すという共通点がありますが、以下のような違いがあります。

意味の違い 使い分け
アンティーク 歴史的価値が高いもの 製造から必ず100年以上経過していて、歴史的価値が高いものに対して使われる
ヴィンテージ 特定の年代に作られた希少価値の高い逸品

 

一般的に製造から30年以上100年未満のもので、年代では測れない高い価値があるものに対して使われる

アメリカが1934年に制定した通商関税法の中で、「製造から100年以上経過した手工芸品・工芸品・美術品など」をアンティーク と規定したので、「アンティーク」という言葉は、製造から100年以上経過したものにしか使うことができません。

語源など、より詳しい説明を知りたい方は、この記事の下で解説していますので、ぜひ読んでみてください。

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アンティークとヴィンテージの違いとは?

語源の違い : AntiqueとVintageの違い

語源の違い 意味違い
アンティーク(Antique) フランス語のAntique 製造から100年以上経っている「骨董」「古美術品」など歴史的価値の高いもの
ヴィンテージ(Vintage) フランス語のVendage

元々ワイン用語で、ワインを意味する「vin」年齢を意味する「age」からなるVendageが語源

特定の年に製造された良質なワイン➡︎製造から100年未満の、特定の年代に作られた、希少価値の高い逸品

 

「アンティーク」と「ヴィンテージ」それぞれの意味

「アンティーク」の意味

「アンティーク」はフランス語で、かつてはギリシャやローマ時代の遺物を指す言葉でした。現在では、骨董品や古美術品など、古くて収集価値の高いものを指す言葉として使われています。

製造から100年以上経過しているものを表す言葉で、歴史的な価値が高く、収集の対象となるものに使われる言葉です。

「ヴィンテージ」の意味

「ヴィンテージ」はフランス語で、元々はワイン用語でした。元はワインが製造された年を表す言葉で、そこから良質のぶどうが収穫された当たり年に作られた価値の高いワインを表す言葉を表すようになっていきました。

今ではワインに限らず、特定の年代に作られた希少価値の高い逸品を表す言葉として使われています。

製造から100年未満のものを表す言葉です。

アンティークとヴィンテージの使い分け

アンティーク家具とヴィンテージ家具の使い分け

使い分け
アンティーク家具 製造から100年以上経過した、高い価値のある家具に使われる
ヴィンテージ家具 製造から100年未満のもので、一般的には30年以上経過しており、年代では測れない高い価値のある家具に使われる

「アンティーク家具」は100年以上経過したものと規定されているため、そこまでは古くはなくても価値の高いものは「ヴィンテージ家具」と呼ばれています。
100年未満とされていますが、いくら価値が高くても新しいものは「ビンテージ家具」とは呼ばれず、一般的には30年ほどの時間が経過しているものを指します。

古いものを表すその他の言葉

使い分け
クラシック 「格式のある」という意味があり、歴史が長くて、高く評価されているものに対して使われる。アンティークやヴィンテージは形があるものを指す言葉なのに対して、クラシックは音楽・文学といった形のないものに対しても使われる。
レトロ 懐かしい気持ちを引き起こす古いものに対して使われる。対義語は現代的という意味の「モダン」
ユーズド 新品ではないもの、使われたものに対して使われる
ブロカント フランス語で、アンティークほど古くないけど、大事にされてきたフランスの道具類に対して使われる

アンティークは庶民には縁のないような高級品が多いのに対し、ブロカントは庶民が愛用していた古道具が多いという違いもあります。

英語訳は、「ジャンク」(ガラクタ)、ラビッシュ(クズ)ですが、「ブロカント」はガラクタというより、一見ガラクタに見える宝物みたいな意味合いがあります。

 
 

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サマリー

意味の違い 使い分け
アンティーク 歴史的価値が高いもの 製造から必ず100年以上経過して、歴史的価値が高いものに対して使われる
ヴィンテージ 特定の年代に作られた希少価値の高い逸品

 

一般的に製造から30年以上100年未満のもので、年代では測れない高い価値があるものに対して使われる

製造から100年以上経過した歴史的価値の高いものは「アンティーク」、一般的には製造からおよそ30年〜100年のもので、特定の年代に作られた希少価値の高い逸品は「ヴィンテージ」が使われます。