「ベッド」と「ベット」の違いは、「英語」か「ドイツ語」かだけです!
日本の家具メーカーや旅行会社などでも、英語由来の「ベッド」を使うのが主流になっています。どちらを使うか迷ったら「ベッド」を使えば間違いありません!
言語の違い | アルファベット表記 | |
ベッド | 英語 | bed |
ベット | ドイツ語 | bett |
より詳しい説明を知りたい方は、この記事の下で解説していますので、ぜひ読んでみてください。
ベッドとベットの違いとは?
意味は同じ
どちらも「寝るときに用いる台」を表す言葉です。
言語の違い
ベット・・ドイツ語のbettのカタカナ表記
なぜ日本人は「ベット」と言ってしまうのか?
日本では、書き言葉として目にするのはほとんど「ベッド」です。しかし、しゃべり言葉となると、「ベット」になる人が少なくありません!
その理由は、実は日本語の特質と大きく関係しています。
日本語は、小さい「ッ」の後の言葉には濁点がつかないという特質があります。そのため、日本人にとっては、外来語で「ッ」の後に濁点がつく言葉は発音がしづらい言葉なんです。
【日本人が発音しづらい外来語】
- Dog(犬)・・本来は「ドッグ」→「ドック」になりやすい
- Bag(カバン)・・本来は「バッグ」→「バック」になりやすい
- Big(大きい)・・本来は「ビッグ」→「ビック」になりやすい
「ベッド」と「ベット」の由来
元々日本の入ってきたのは、「ドイツ語」の「ベット」が先だったと言われています。
医療現場では昔からドイツ語が主に使用されており、医療現場で使われる「寝台」を表す言葉としてドイツ語の「ベットbett」が入ってきたと言われています。
その後、英語が日本に浸透するにつれ、英語の「ベッドbed」を使うのが一般的になっていったようです。
英語圏に海外旅行に行った際に注意すること!
英語で「bed(ベッド)」の意味は「寝台」ですが、英語で「bet(ベット)」の意味は「賭ける」です。
なので、英語圏で「寝台」のことを「ベット」と発音すると意味が通じないので気を付けてください!
英語表記 | カタカナ表記 | 意味 |
bed | ベッド | 寝台 |
bet | ベット | 賭ける |
日本に「ベッド」が普及し始めたのはいつ頃?
日本にベッドで寝るというスタイルが入ってきたのは、明治時代末期と言われています。
帝国ホテルで働いた後、商社マンとしてイギリスに渡った宇佐見竹治氏が、西洋のライフスタイルに感動し、「ベッドで眠る文化」を日本に持ち帰りたいと考え、ベッドとマットレスの研究を始めたのがきっかけだそうです。
ただ、当時普及したのは富裕層のみで、一般庶民にまで普及したのは1950年代で、車のシートで使われるスプリングを利用してできたソファーベッドが登場した頃からと言われています。
日本の高度経済成長に合わせて、様々なメーカーから良質なベッドが作られるようになり、今に至っているようです。
サマリー
- 「ベッド」と「ベット」の違いは、「英語」か「ドイツ語」かだけ!
- 日本の家具メーカーや旅行会社などでも、英語由来の「ベッド」を使うのが主流
- どちらを使うか迷ったら「ベッド」を使えば間違いない!
言語の違い | アルファベット表記 | |
ベッド | 英語 | bed |
ベット | ドイツ語 | bett |