「バター」と「マーガリン」の違いは、主原料です。
バター | マーガリン | |
原料 | 牛乳 | 植物性・動物性の油脂 |
原料が全く違うので、「バター」と「マーガリン」は見た目は似ていても全く違うものということになりますが、より細かい違いを知りたい方は、この記事の下で解説していますので、ぜひ読んでみてください。
バターとマーガリンの違いとは?
原料の違い
バター・・・牛乳や生乳80%以上
=牛乳から作られた乳製品
マーガリン・・・植物性油脂(なたね油・コーン油・オリーブ油など)80%以上
=「バター」に似せて作られた加工食品
マーガリンはバターの代替え品?
「マーガリン」という名称ができたのは、1813年のフランス。フランスの科学者であるミシェル・ウジェーヌ・シュヴルールが、動物性脂肪の研究からマルガリン酸を発見したことで、「マーガリン」が誕生しました。
ちなみに、このマルガリンという言葉の由来は、ギリシャ語のmargarite(
真珠の意)で、真珠のように美しく輝く性質を表現したものと言われています。
製品として「マーガリン」が誕生したのは、19世紀末。1869年にフランスでバターが不足。国王のナポレオン3世がバターの安価な代用品を募集したところ、フランス人のイポリット・メージュ・ムーリエが乳脂に牛乳などを加え硬化したものを考案したところ、これが採用され、「マーガリン」と呼ぼれるようになりました。
日本に入ってきたのは1887年で、この年に初めて日本に輸入され、21年後の1908年に横浜の帝国社(現在のあすか製薬の前身)によって国産化に成功。
つまり、「マーガリン」の歴史を紐解くと、「マーガリン」が「バター」の代替え品として誕生したものということがわかります。
製造方法の違い
バター・・・牛乳をかくはんし、乳脂肪をかためて作る
ペットボトルと生クリームがあれば、お家で簡単に作れます!
マーガリン・・・食用油脂に水などを混ぜ合わせて作る
味・風味の違い
バター・・・香り・風味が強く、コクがある
マーガリン・・・匂いがあまりなく、あっさりした味わい
使い分け
バター・・・風味や味を重視したい料理やお菓子作りに使われる
マーガリン・・・サンドウィッチに塗ったりなど、ほかの食材の風味を損なわない料理やお菓子作りに使われる
サマリー
「バター」と「マーガリン」の違いは主原料
バター | マーガリン | |
原料 | 牛乳 | 植物性・動物性の油 |
「マーガリン」は、「バター」の代替え品としてフランスで誕生したもの