中国生活のスタートと同時に体験した言葉の壁
全く中国語が話せずスタートした中国生活!
一日中、中国語のシャワーを浴び、覚えた単語や文章をそのまま使う場所があり、恵まれた環境で学習を続けることができていました。
そんな中、一つだけどうしても進歩が感じられず、悩んでいたことがあります。
それは、中国語の音がよく聞き取れない!ということでした。
中国語の音がクリアに聞こえない・・・
うまく表現できませんが、簡単な単語でも、なんか雑音みたいに聞こえてクリアに聞こえないような気がするんです。。。涙
知らない単語が聞き取れないのは当たり前ですが、毎日聞くような簡単な単語やフレーズも、何ヶ月経ってもクリアに聞き取れていない気がするんです。
まるで、「音」に薄ーい膜が張ってしまっているような感じでした。
こればかりは自分の感覚的な部分なので、他の人と比べることもできず、よって解決方法を見つけることもできず、すっきりしない日が続いていました。
どうにかしたいと思いつつも、周りの学生さん達みたいに若くもないし、外国人なんだから仕方ないと、半ば諦めてもいました。
ところが、1枚の新聞記事との出会いによって、今までの悩みが嘘のように、解決してしまったんです。
祖母が教えてくれてくれた壁を乗り越えるヒント
それを私にもたらしてくれたのは、当時80才を過ぎていた祖母でした。
脳梗塞で介護施設にお世話になる生活になっても、英語を勉強したいから教材を持ってくるよう頼むような意識の高い祖母が、ある新聞の記事を切り取って保管してくれており、私が日本に一時帰国をした際に手渡してくれたんです。
新聞の記事の中で紹介されていたのは・・・
日経新聞の人間発見という連載記事で、ある起業家の方の人生を紹介している記事でした。
その方は元々旧住友銀行の社員で、ある日突然「英語を覚えるまで帰ってくるな」とロンドンに駐在員として送り出されました。そこでの英語の特訓を受けた様子などが紹介されていたのですが、その中にこんな文がありました。
『英語を聞き取りやすくするためにトマティスメソッドというレッスンを受けた。』
というもので、その文に祖母による線引きがされていました。
そして、トマティスメソッドについての説明が書かれていました。
トマティスリスニングセンター東京でトレーニングを開始
何か特別なものを感じた私は、可能な限りの情報を調べ、「トマティスリスニングセンター東京」というところで、中国語と英語のトレーニングを受けることにしました。
一時帰国の際に、東京のホテルに滞在しての受講だったので、なるべく短期間で終了できるプログラムを組んでもらいました。
私が実際に受けたプログラム!
東京に11日間滞在し、前半5日間は1日3時間、定着時間として2日間のお休みがあり、後半4日間は初日は3時間、残りの3日は1日2時間のトレーニングを受けました。
トレーニングといっても、ヘッドホンをつけて、ぼーっとしているのが大半で、寝てしまってもいいと言われるし、こんなので本当に効果があるの?という内容でした。
通常の語学コースは48時間ですが、私はその半分の24時間しか受けられず、それも不安材料でした。
そんな私の不安が吹き飛んだのは、トレーニング最終日でした!
中国語が自然に聞こえる!!
トレーニングの最終日に、そのまま飛行機で中国に戻ったのですが、上海空港に着いた瞬間から、今までとは違う、中国語が自然に聞ける感覚があり、本当にビックリしました!!!!!!
今までストレスに感じていた「音の膜」みたいなものが、すっかり取れてしまったような感じでした。
トマティス博士の言葉!!
トマティスメソッドの創始者アルフレッド・トマティス博士の言葉に、
「聴き取ることのできる音のみ再生できる」
というものがあります。
このメソッドと出会えたことで、自分がどんなに発音練習をしても、自分が出したいと思う音がなかなか出なかった理由がわかり、そして、聴き取る耳が変わったことで、私の中国語発音にも大きな進歩をもたらしてくれました。
はじめてトレーニングを受けたのは、もう8年も前になりますが、今も定期的にトマティスリスニングセンター東京の日原先生と森田さんにお世話になっているほど、私はこのメソッドを頼りにしています。
※声の変化を録音したもの!
外国語のリスニングや発音で行き詰まったら、トマティスメソッドについて書かれた著書を一度読んでみてください。
もしこのメソッドがぴったり合えば、語学習得の悩みを解決してくれること間違いなしです!
今でも、祖母がくれた新聞記事の切り抜きは私の宝物です!