「エベレスト」と「チョモランマ」は、どちらも同じ「中国とネパールの国境上に位置する世界で最も高い山」を指す言葉です。違いは、「一般的な呼び名:英語」か「中国での呼び名:チベット語」かです。
それに対して「ヒマラヤ」は、「チベット高原とインドの国境の境目にある山脈の名前」です。この山脈の中の一つの山が「エベレスト(チョモランマ)」です。
違い | 共通の意味 | |
エベレスト | 一般的な呼び名:英語 | 世界で最も高い山の名前:中国チベット自治区とネパールの国境上に位置する |
チョモランマ | 中国での呼び名:チベット語 | |
ヒマラヤ | 山脈の名前 |
より詳しい説明を知りたい方は、この記事の下で解説していますので、ぜひ読んでみてください。
「エベレスト」は複数の「現地名」がある!
「エベレスト」と「チョモランマ」は、同じ山を指す言葉です。この山は、中国のチベット自治区とネパールの国境上に位置します。そのため、「中国」と「ネパール」の現地名があります。
呼び名の違い | 言語の違い | ||
一般的な呼び名 | エベレスト( Mount Everest ) | 英語 | 1865年、命名 |
中国のチベット地区の現地名 | チョモランマ( Chomolungma ) | チベット語 | 1950年代、中国政府により正式に採用 |
中国の現地名 | 珠穆朗玛峰 | 中国語 | |
ネパールの現地名 | サガルマータ( Sagarmatha ) | サンスクリット語 | 1960年代、ネパール政府が正式に採用 |
「エベレスト」「チョモランマ」「ヒマラヤ」の違い
違いは「山の名前」か「山脈の名前」か!
「エベレスト」と「チョモランマ」は同じ山を指す言葉で、違いは「一般的な呼び名」か「中国の現地名」かです。
それに対して「ヒマラヤ」は、チベット高原とインドの国境の境目にある山脈のことを指す言葉です。
つまり、「ヒマラヤ」という山脈の中にある一つの山の名前が「エベレスト(チョモランマ)」です。
違い | ||
エベレスト | 山の名前 |
一般的な呼び名:英語 |
チョモランマ | 中国の現地名:チベット語 | |
ヒマラヤ | 山脈の名前 |
「エベレスト」「チョモランマ」「ヒマラヤ」:名前の由来
「エベレスト」の名前の由来
「エベレスト」は、インド測量局の初代長官を務めたイギリス人の「ジョージ・エベレスト卿(きょう)」にちなみ、命名されました。
1852年の測量で世界最高峰であることを発見、1856年に世界最高峰と認定されました。
この時、既にジョージ・エベレストは退任していましたが、彼の功績がたたえられ、1865年に「エベレスト」と命名されたとされています。
「チョモランマ」の名前の由来
「チョモランマ」は、中国における呼び名です。
チベット語で、「世界の母なる女神」という意味をもつ言葉です。
豆知識:「サガルマータ」の名前の由来
「サガルマータ」は、ネパールにおける呼び名です。
サンスクリット語で、「世界の頂上」という意味をもつ言葉です。
「ヒマラヤ」の名前の由来
サンスクリット語で、「雪の住みか」という意味を持つ言葉です。
「チョモランマ」も一定数使われている?
「グーグルトレンド」というネット上で検索している人の数がわかるツールでチェックしてみると、一般的な呼び名である「エベレスト」だけでなく、現地の呼び名である「チョモランマ」も、常に一定数使われているのがわかります。
引用:グーグルトレンド
「世界最高峰」と「日本最高峰」標高の違い
標高の違い | |
世界最高峰「エベレスト山」 | 8848m |
日本最高峰「富士山の剣ヶ峰」 | 3776m |
サマリー
- 「エベレスト」と「チョモランマ」は、どちらも同じ「中国とネパールの国境上に位置する世界で最も高い山」を指す言葉。
- 違いは、「一般的な呼び名:英語」か「中国での呼び名:チベット語」か。
- それに対して「ヒマラヤ」は、「チベット高原とインドの国境の境目にある山脈の名前」。
- この山脈の中の一つの山が「エベレスト(チョモランマ)」。
違い | 共通の意味 | |
エベレスト | 一般的な呼び名:英語 | 世界で最も高い山の名前:中国チベット自治区とネパールの国境上に位置する |
チョモランマ | 中国での呼び名:チベット語 | |
ヒマラヤ | 山脈の名前 |