「配布」と「配付」の違いは、配る対象が「不特定多数」か「特定の人」かです。
| 意味の違い | 使い分け | 配るもの | |
| 配布 | 不特定多数に配ること | 広い範囲に行き渡らせる時に使われる |
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| 配付 | 特定の人に配ること | 一人一人に手渡す時に使われる |
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ただし、公的文書や公用文では「配付」に統一されています。この記事の下で解説していますので、ぜひ読んでみてください。
配布と配付の違いとは?
読み方
配布・・はいふ
配付・・はいふ
意味の違い
配布・・不特定多数の人に、行き渡らせること
配付・・特定の人に、直接配ること
「配布」と「配付」それぞれの意味
「配布」の意味
「配布」の意味は、「不特定の相手に配ること」です。
「配布」の「布」は、「広く行き渡らせる」という意味があり、不特定多数に向けて配ることを表す言葉です。
- 駅前で、ポケットティッシュを配布する。
- フリーペーパーをラックに入れて配布した。
- レストランのチラシを配布する。
「配付」の意味
「配付」の意味は、「特定の相手に配ること」です。
「配付」の「付」は、「手渡す」という意味があり、特定の人に向けて配ることを表す言葉です。
- 会議の出席者に資料を配付する。
- 答案用紙を配付する。
- 会議の議事録が配付された。
配布と配付の使い分け
ビジネスシーンや日常生活での使い分け
| 使い分け | |
| 配布 | 広い範囲に行き渡らせる時に使われる |
| 配付 | 特定の人、1人1人に配る時に使われる |
「公的文書」や法令などの「公用文」での使い分け
昭和29年11月に制定された「法令用語改正要領」では、「配布」に統一されています。
そのため、国や公共団体が作成する「公的文書」や法令などの「公用文」では、原則として「配布」が用いられています。
- マイナンバー配布
- 国勢調査の調査票配布
ただし交付税や譲与税配付金特別会計など特別な場合に限り、「配付」が使われています。
また、新聞やテレビなどの報道でも、新聞協会の統一基準に基づいて、「配布」を使うことになっているそうです。
配布と配付の英語表現
「配布」と「配付」の英語表現は、どちらも「distribution」です。
| 英語表現 | |
| 配布 | distribution |
| 配付 |
サマリー
- 「配布」と「配付」の違いは、配る対象が「不特定多数」か「特定の人」か。
| 意味の違い | 使い分け | 配るもの | |
| 配布 | 不特定多数に配ること | 広い範囲に行き渡らせる時に使われる |
|
| 配付 | 特定の人に配ること | 一人一人に手渡す時に使われる |
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