「以下」と「未満」は「数量の範囲を表す時に使われる言葉」ですが、以下のような違いがあります。
使い分け | 意味の違い | |
1000円以下の場合 | 1円〜1000円 | 対象となる数量を含む場合に使われる |
1000円未満の場合 | 1円〜999円 | 対象となる数量を含まない場合に使われる |
対義語や数学記号表現など、より詳しい説明を知りたい方は、この記事の下で解説していますので、ぜひ読んでみてください。
以下と未満の違いとは?
意味の違い
以下・・基準となる数量や程度よりも下の範囲を表す言葉
未満・・基準となる数量や程度に達していないことを表す言葉
「以下」と「未満」それぞれの意味
「以下」の意味
「以下」の意味は、「数量・程度などの比較で、ある数より下の範囲」です。
「未満」の意味
「未満」の意味は、「ある数に達していないこと」です。
「未満」の「未」は「まだ〜ないこと」、「満」は「満たない」で、「ある数に達していないこと」を表す言葉です。
以下と未満の使い分け
使い分け | |
以下 | 対象となる数量を含む場合に使われる |
未満 | 対象となる数量を含まない場合に使われる |
基準となる金額:1000円
意味の違い | 使い分け | |
1000円以下 | 1円〜1000円のこと | 1000円も含まれる |
1000円未満 | 1円〜999円のこと | 1000円は含まれない |
基準となる年齢:5歳
意味の違い | 使い分け | |
5歳以下対象 | 0歳〜5歳までの子が対象 | 5歳の子を含まれる |
5歳未満対象 | 0歳〜4歳までの子が対象 | 5歳の子は含まれない |
以下が基準となる数量を含まないケース
「以下」が、基準となる数量などを含まないケースもあり、この場合は、「あるものより劣っている」という意味で使われます。
- 小学生以下・・・小学生ほどの能力もないこと
- 人間以下・・・人間ほどの能力もないこと
- 動物以下・・・動物ほどの能力もないこと
以下と未満の対義語
「以下」の対義語は「以上」
「以下」の対義語は「以上」で、意味は「数量・程度などの比較で、ある数より上の範囲」です。
「以上」も「以下」同様、基準となる数量が含まれます。
「未満」の対義語は、「超過」
「未満」の対義語は「超過」で、意味は「程度を超えること」です。
「超過」も「未満」同様、基準となる数量は含まれません。
以下と以上、未満と超過の数学記号
数学記号で表現してみると、以下のようになります。
数学記号で表現 | |
AはB以下 | A≦B |
AはB以上 | A≧B |
AはB未満/ より小さい | A<B |
AはBを超過/ より大きい | A>B |
未満は「より小さい」、超過は「より大きい」とも表現されます。
以下と未満の英語表現
英語表現 | 意味の違い | |
以下 | 10or less | 10以下(10も含まれる) |
未満 | less than10 | 10より少ない(10は含まれない) |
- 以上 10 or more (意味は10以上で10も含まれる)
- 超過 more than 10 (意味は10より多いで10は含まれない)
サマリー
意味の違い | 使い分け | |
以下 | 基準となる数量や程度よりも下の範囲 | 対象となる数量を含む場合に使われる |
未満 | 基準となる数量や程度に達していないこと | 対象となる数量を含まない場合に使われる |
- 以下の対義語は以上
- 未満の対義語は超過