違いと使い分け!

「若干」と「弱冠」の違いは、「数が少ない」か「年齢が若い」か!

若干」は「少ないこと」、「弱冠」は「年齢若いこと」。「若干」と「弱冠」の違いは、この1点です!

意味の違い 使い分け
若干 少ないこと 数量や程度を表す時に使われる
弱冠 年齢若いこと

(本来は、20歳の男性のこと)

若くして素晴らしい業績をあげた人を表す時に使われる(20歳前後

より詳しい説明を知りたい方は、この記事の下で解説していますので、ぜひ読んでみてください。

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「若干」と「弱冠」の違いとは?

読み方

若干・・じゃっかん
弱冠・・じゃっかん

意味の違い

若干・・数が少ないこと
弱冠・・年齢が若いこと

「若干」と「弱冠」それぞれの意味

「若干」の意味

「若干」の意味は、「数が少ないこと、程度が低いこと」です。

数量や程度が明確ではないけれど、それほど多くないことを表す時に使われます。

  • 今回の採用は、若干名の予定です。
  • その計画には、若干興味があります。
  • 必要な部品が、若干足りない。

「弱冠」の意味

「弱冠」の意味は、「年齢が若いこと」です。

元々の意味は、「20歳の男性のこと」でしたが、今では「20歳前後の若い男女」に対して使われています。

全ての「若い人」を表すのではなく、「何らかの素晴らしい能力や業績をあげた人」を表す時に使われる言葉です。

  • あの選手は、弱冠19歳でタイトルを獲得した。
  • 彼は、弱冠20歳にして起業家になった。
  • 彼は、弱冠18歳でアメリカの大学を卒業した。

「若干」と「弱冠」の使い分け

使い分け
若干 数量や程度を表す時に使われる
弱冠 若くして素晴らしい業績をあげた人を表す時に使われる(20歳前後

「若干」と「弱冠」の語源

「若干」の語源

「若干」の「干」という文字は、「一」と「十」を合体させた文字です。

一のようでもあり、十のようでもある」という意味で、数が少なく、しかも数が不明確で曖昧であることを表しています。

「弱冠」の語源

古代の中国では、「」の漢字は「20歳の男性」を意味しました。そして、成人の儀式の際には、「冠(かんむり)」を被るとい習(なら)わしがありました。

そのため、元々は「20歳の男性を意味する言葉」として使われていました。

今では性別に関係なく、「20歳前後の若い人」を表す言葉として使われています。

「弱冠」を女性に使う時は注意が必要?

「弱冠」の本来の意味は「20歳の男性」であるため、「女性に使うのは誤り」という考えもあります。

そのため、使う場面によっては注意が必要です。

「若干」と「弱冠」の類語

類語
若干
  • いくらか
  • わずか
弱冠
  • 弱年(じゃくねん):年齢が若いこと
  • 若輩(じゃくはい):経験が浅く未熟なこと

「若干」と「弱冠」の英語表現

英語表現
若干
  • slightly
  • a little
弱冠
  • only
  • at a mere 〇〇years of age (弱冠〇〇歳で)

 
 

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サマリー

  • 若干」は「少ないこと
  • 弱冠」は「年齢若いこと
意味の違い 使い分け
若干 少ないこと 数量や程度を表す時に使われる
弱冠 年齢若いこと

(本来は、20歳の男性のこと)

若くして素晴らしい業績をあげた人を表す時に使われる(20歳前後