「コント」は寸劇で、「漫才」は話芸。「コント」と「漫才」の違いは、この1点です!
意味の違い | 使い分け | |
コント | 笑いを目的とする寸劇(短いお芝居) | 「役を演じている」ものに使われる
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漫才 | 主に2人組で披露される話芸 | 「役を演じていない」ものに使われる
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より詳しい説明を知りたい方は、この記事の下で解説していますので、ぜひ読んでみてください。
「コント」と「漫才」の違いとは?
日本のお笑いは、大きく「コント」と「漫才」の2つに分かれます。
意味の違い
漫才・・主に2人組で披露される話芸のこと
「始まり方」と「終わり方」の違い
始まり方 | 終わり方 | |
コント | 挨拶なしで始まる | 舞台が暗転して終わる |
漫才 | 挨拶してから始まる | 締めセルフで終わる |
最近の漫才の主流は?
最近の漫才の主流は「コント漫才」で、これは「漫才」の途中で「コント」をする「漫才」のことを指します。
「コント」と「漫才」それぞれの意味
コント」の意味
「コント」の意味は、「笑いを目的とする寸劇(短いお芝居)」です。
キャラクター設定があり、別人格を演じて笑わせます。
衣装や小道具、音響など様々な物を用いて笑いをとることができます。
「漫才」の意味
「漫才」の意味は、「主に2人組で披露される話芸」です。
衣装や小道具を用いず、会話の話術や話の内容だけで笑わせます。
1人の場合は、「漫談」と言います。
「コント」と「漫才」の使い分け
使い分け | |
コント | 役を演じている(別人格になりきっている) |
漫才 | 役を演じていない(2人とも本人のまま) |
「コント」と「漫才」の歴史!
「コント」の語源は「フランス語」の「conte」
「コント」の語源は、フランス語の「conte」です。「寸劇、短い物語、童話」といった意味をもつ言葉です。
戦後、ストリップ劇場のショーの幕間に行われた芝居が初まりと言われています。
「漫才」の歴史
「萬歳(まんざい)」➡︎「万才」➡︎「漫才」と変化!
「漫才」ルーツは、平安時代にはじまり、今も全国各地に伝わる「萬歳(まんざい)」という伝統芸能です。
農業に携わる人々の閑散期の仕事で、2人1組で家々を訪問し、鼓と三味線で祝詞(のりと)を述べ、報酬を得ていたそうです。
「萬歳」の役割分担(2人1組)
これが、今日の「ボケ」と「ツッコミ」の原型
- 太夫(たゆう:興行権を持っている人)ツッコミ
- 才蔵(さいぞう:太夫が雇う人)ボケ
昭和の初期に「漫才コンビ」が誕生!
昭和の初期に、「近代漫才の父」と呼ばれる漫才コンビが誕生しました。
「横山エンタツ・花菱アチャコ」というコンビで、現在の漫才スタイルの先駆けとも言われています。
「吉本興行」の文芸部長だった橋本氏が「漫才」に改称!
1933年頃、吉本興行の文芸部長だった橋本氏が、その頃流行っていた「漫画」に注目!
「萬歳」の略字の「万才」に、漫画の「漫」の字をあて、「漫才」という言葉が生まれたと言われています。
- 「萬歳(まんざい)」➡︎「万才」➡︎「漫才」
漫才が世に広まった要因は?
「漫才」が世に広まり、漫才師志望者が爆発的に増えた要因は、養成学校ができたことです。
それまでは、師匠に弟子入りすることが唯一の入り口だったため、狭き門でした。人気の漫才師に弟子入りするために、何年も待つこともあったそうです。
歴史のあるお笑いの養成所
- 松竹芸能タレント養成所:1968年開校
- スクールJCA(人力車):1977年開校
- NSC( 吉本総合芸能学院 ):1982年開校
サマリー
- 「コント」は寸劇で、「漫才」は話芸。「コント」と「漫才」の違いは、この1点!
- 日本のお笑いは、大きく「コント」と「漫才」の2つに分かれる
- 最近の漫才の主流は、「コント漫才」で、これは「漫才」の途中で「コント」をする「漫才」のことを指す
意味の違い | 使い分け | |
コント | 笑いを目的とする寸劇(短いお芝居) | 「役を演じている」ものに使われる
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漫才 | 主に2人組で披露される話芸 | 「役を演じていない」ものに使われる
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