「ことわざ」と「慣用句」の違いは、以下の通りです。
使い分け | 意味の違い | ||
ことわざ |
その文章だけで成立する 例:猫に小判 |
教訓や戒めの言葉が含まれる | 昔からの知恵や教えを短い文章で表したもの |
慣用句 |
その文章だけで成立しない(文中で使われる 例:猫の額ほどの庭 |
教訓や戒めの言葉が含まれない | 日常の行動や状態を比喩的に短い文章で表したもの |
「故事成語」についてなど、より詳しい説明を知りたい方は、この記事の下で解説していますので、ぜひ読んでみてください。
「ことわざ」と「慣用句」の違いとは?
読み方
ことわざ
慣用句・・かんようく
使い分け
使い分け | ||
ことわざ |
その文章だけで成立する 例:猫に小判 |
教訓や戒めの言葉が含まれる
|
慣用句 |
その文章だけで成立しない(文中で使われる) 例:猫の額ほどの庭 |
教訓や戒めの言葉が含まれない |
意味の違い
意味の違い | |
ことわざ | 昔からの知恵や教えを短い文章で表したもの |
慣用句 | 日常の行動や状態を比喩的に短い文章で表したもの |
「ことわざ」と「慣用句」それぞれの意味
「ことわざ」の意味
「ことわざ」は「昔からの知恵や教えを短い文章で表したもの」です。その文章だけで成立し、教訓や格言などの戒めの言葉を含んでいます。
- 石の上にも三年
- 馬の耳に念仏
- 弘法にも筆の誤り
- 三人寄れば文殊の知恵
- 情けは人の為ならず
「慣用句」の意味
「慣用句」は、「昔から習慣として使われてきた言い回し」です。基本的には2つ以上の単語を結びつけて構成されています。日常の行動や状態を比喩的に短い文章で表す時に使われています。
ことわざのように教訓を含んでおらず、物事のたとえとしてのみ使われます。
足が疲れすぎて感覚もなくなり、足ではなくまるで棒がくっついているような状態になっている→足が棒になる
- 首を長くする
- 油を売る
- 相槌(あいづち)を打つ
- 上の空
- 頭を冷やす
- 足を引っ張る
- 猫の額ほど
「ことわざ」と「故事成語」の違いは?
「故事成語」とは?
「故事成語(こじせいご)」とは、ことわざの仲間で、教訓や戒めの言葉が含まれている言葉です。ことわざの中でも、主に中国の古い書物がもとになっているものを指します。
蛇足(だそく)
- 意味:余計なものをつけ足して、かえって悪くすること
- 出典:『戦国策』古代中国の遊説家の弁論集
【蛇足(だ‐そく)】
《昔、中国の楚(そ)の国で、蛇の絵をはやく描く競争をした時、最初に描き上げた者がつい足まで描いてしまったために負けたという「戦国策」斉策上の故事から》付け加える必要のないもの。無用の長物。
引用:小学館 デジタル大辞泉
サマリー
使い分け | 意味の違い | ||
ことわざ | その文章だけで成立する | 教訓や戒めの言葉が含まれる | 昔からの知恵や教えを短い文章で表したもの |
慣用句 | その文章だけで成立しない(文中で使われる) | 教訓や戒めの言葉が含まれない | 日常の行動や状態を比喩的に短い文章で表したもの |