「又は(または」と「若くは(もしくは)」は、使う状況によって正しい使い分けが必要な場合と、不要な場合があります。
使い分け | 使用の状況 |
不要 | 日常生活での使用 |
必要 | 法律用語として使用 |
この記事では、正しい使い分けが不要な場合と必要な場合、それぞれについて詳しく解説しています。
日常生活の中で、「または」と「もしくは」を正しく区別したい方!
「又は(または)」と「若くは(もしくは)」は、日常用語としては意味や使い方に違いはありません。
日常用語 | 違いはない |
又は(または) | 意味や使い方は同じ |
若くは(もしくは) |
法律用語として、「又は」と「若くは」を正しく区別したい方!
「又は(または)」と「若くは(もしくは)は、法律用語としては、厳格に使い分けされており、漢字で表記しなければなりません。
同じカテゴリーの語を並べる場合
例:フルーツのカテゴリーの語を並べる場合
いちご・バナナ・りんご(フルーツ)
- ○ いちご、バナナ又は(または)りんご
- ✖︎ いちご、バナナ若くは(もしくは)りんご
法律用語 | 使い分け |
又は(または) | こちらが使われる |
若くは(もしくは) |
異なるカテゴリーの語を並べる場合
例:フルーツのカテゴリーと野菜のカテゴリーの語を並べる場合
いちご・バナナ(フルーツ)キャベツ(野菜)
- いちご若くは(もしくは)バナナ又は(または)キャベツ
法律用語 | 使い分け |
又は(または) |
最も大きな選択に使われる
|
若くは(もしくは) |
それ以外は、こちらが使われる
|
より詳しい説明を知りたい方は、この記事の下で解説していますので、ぜひ読んでみてください。
「または」と「もしくは」:日常用語としての使い分け
日常用語としては、意味や使い方に違いはありません。
日常用語 | 意味は同じ |
又は(または) | 複数の選択肢の中から1つを選ぶ際に用いられる接続詞 |
若くは(もしくは) |
「又は」と「若くは」:法律用語としての使い分け
法律用語としては、厳格に使い分けされており、必ず漢字で表記しなければなりません。
使い分けルール①
同じカテゴリーの語を並べる場合は、「又は」を用いる!
フルーツのカテゴリーの語を並べる場合
例:いちご・バナナ(フルーツ)
- ○ いちご又は(または)バナナ
- ✖︎ いちご若くは(もしくは)バナナ
使い分けルール②
3つ以上の語を並列に結合する時は「、」で並べて、最後の部分だけ「又は」を用いる
フルーツのカテゴリーの語を3つ以上並べる場合
例:いちご・バナナ・りんご(フルーツ)
- いちご、バナナ又は(または)りんご
使い分けルール③
異なるカテゴリーの語を並べる場合、最も異なるカテゴリーには「又は」を使い、それ以外は「若くは」を使う。
フルーツのカテゴリーと野菜のカテゴリーの語を並べる場合
例:いちご・バナナ(フルーツ)キャベツ(野菜)
いちご若くは(もしくは)バナナ又は(または)キャベツ
法律用語 | 使い分け |
又は(または) |
最も大きな選択に使われる
|
若くは(もしくは) |
それ以外は、こちらが使われる
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フルーツのカテゴリーと野菜のカテゴリーの語とパンを並べる場合
例:いちご・バナナ(フルーツ)キャベツ(野菜)パン
➡︎(生鮮食品:フルーツと野菜)と(加工食品:パン)で分ける
- いちご若くは(もしくは)バナナ若くは(もしくは)キャベツ又は(または)パン
法律用語 | 使い分け |
又は(または) |
最も大きな選択に使われる
|
若くは(もしくは) |
それ以外は、こちらが使われる
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サマリー
- 「又は(または)」と「若くは(もしくは)」は、日常用語としては違いはない。
- 法律用語としては、厳格に使い分けされている言葉で、漢字で表記する!
- 意味に違いはなく、「複数の選択肢の中から1つを選ぶ際に用いられる接続詞」
同じカテゴリーの語を選択的に並べる場合
法律用語 | 使い分け |
又は(または) | こちらが使われる |
若くは(もしくは) |
異なるカテゴリーの語を選択的に並べる場合
法律用語 | 使い分け |
又は(または) | 最も大きな選択に使われる |
若くは(もしくは) | それ以外は、こちらが使われる |