「思い出」と「想い出」の違いは以下の通りです。
- 「思い出」:常用漢字
- 「想い出」:常用外漢字
使う場面 | 使い分け | 解説 |
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思い出 | 教育現場と公的な文書では、常用漢字である「思い出」しか使えない |
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思い出 | 過去の体験や経験を思い出すこと |
想い出 | 過去の体験や経験を思い出すこと(対象に強い思い入れがある場合) | |
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思い出 | 常用漢字である「思い出」を使えば間違いない |
英語表現などより詳しい説明を知りたい方は、この記事の下で解説していますので、ぜひ読んでみてください。
「思い出」と「想い出」の違いは常用漢字かどうか!
- 「思い出」:常用漢字
- 「想い出」:常用外漢字
公的文書や教育現場では、常用漢字しか使えません!
そのため、学校のテストで常用外漢字を使ってしまうと不正解になってしまうため、注意が必要です。
「思い出」と「想い出」それぞれの意味
「思い出」の意味
「思い出」の意味は、「過去の体験や経験、またはそれを思い出すこと」です。
「思う」の「思」という漢字は、「田」と「心」という二つの漢字からできていますが、「田」は「幼児の脳」、「心」は「「心臓」を表していると言われています。
そのため「思い出」は、「頭と心で思い出すこと」を表す言葉です。
- 旅の思い出に、絵ハガキを買いました。
- 今日の出来事は、一生の思い出になりそうです。
「想い出」の意味
「想い出」の意味は、「過去の体験や経験、またはそれを思い出すこと」で、意味としては「思い出」との違いはありません。
ただし使われる漢字が違うため、ニュアンス的な違いがあります。
「想う」の「想」という漢字は、「木」と「目」と「心」という三つの漢字からできています。大地に根付く木を目で見て、心で感じることを表しています。
そのため「想い出」は、「対象に対して強い思い入れがあること」を表す言葉です。
- この映画を観ると、昔の恋人との想い出が蘇ってきます。
- 家族であちこち旅行へ行った懐かしい想い出は、今も鮮明に覚えています。
「思い出」と「想い出」の使い分け
違い | 使い分け | |
思い出 | 常用漢字 |
常用漢字を使わないといけない時に使われる
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想い出 | 常用外漢字 | 私的な手紙やメールなど、常用漢字を使う必要がない場面で使われる |
迷ったら、常用漢字の「思い出」を使いましょう!
「思い出」と「想い出」の英語表現
思い出と想い出の英語表現は、どちらも「memory 」
「思い出」と「思い出」の英語表現は、どちらも「memory メモリー」です。
英語表現 | |
思い出 | memory メモリー |
想い出 |
- good memories (いい思い出 / 想い出)
サマリー
- 「思い出」:常用漢字
- 「想い出」:常用外漢字
使う場面 | 使い分け | 解説 |
|
思い出 | 教育現場と公的な文書では、常用漢字である「思い出」しか使えない |
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思い出 | 過去の体験や経験を思い出すこと |
想い出 | 過去の体験や経験を思い出すこと(対象に強い思い入れがある場合) | |
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思い出 | 常用漢字である「思い出」を使えば間違いない |