「制作と製作」「作製と作成」の違いは「何を作るか」だけ！

「制作・製作・作製・作成」は「何かを作ること」を表す時に使われる言葉です。「何を作るか」で使い分けされています。

「制作」と「製作」の違い

	使いわけ「何を作るか」	用例
制作	絵画や彫刻品などの芸術作品(一点もの）	工芸品を制作する イラストを制作する 映画を制作する 音楽を制作する テレビ番組を制作する 美術作品を制作する
製作	道具・機械・物品など実用的なもの（大量生産品）	家具を製作する 飛行機を製作する 新商品を製作する

「作製」と「作成」の違い

	使いわけ「何を作るか」	用例
作製	物品・図面・機械など	標本を作製する 飛行機の模型を作製する 図面を作製する
作成	文書・計画など	報告書を作成する レポートを作成する 法案を作成する スケジュールを作成する 旅のしおりを作成する レシピを作成する ホームページを作成する ソフトウェアを作成する

より詳しい説明を知りたい方は、この記事の下で解説していますので、ぜひ読んでみてください。

「制作と製作」「作製と作成」との違いとは？

読み方

制作・製作・・せいさく
作製・作成・・さくせい

使い分け：何を作るか

「製作」と「作製」の意味はほぼ同じです。特に明確な使い分けのルールはありませんが、規模の大小によって使い分けがされています。

	使い分け「何を作るか」
制作	芸術作品
製作	道具・機械・物品など実用的なもの	比較的、規模が大きいものに使われる 飛行機を製作する（大） 千羽鶴を製作する（大）
作製		比較的、規模が小さいものに使われる 飛行機の模型を作製する（小） 折り紙で鶴を作製する（小）
作成	文書・計画・システム・ソフトウェアなど

「制作」と「製作」の例外

映画やドラマ・アニメの世界では、「制作」と「製作」どちらも使われます。

	使い分け
制作	脚本や撮影・音楽などといった作品に直接関わる部分に使われる
製作	衣装や舞台道具を作ることや、作品作りに必要な資金調達、宣伝や営業に関わる仕事に対してはこちらが使われる

「制作・製作・作製・作成」それぞれの意味

「制作」の意味

「制作」は、「芸術作品を作ること」を指す言葉です。著作権や知的財産権が絡むような作品を作ることを表す時に使われています。

「製作」の意味

「製作」は、「道具や機械、物品など実用的なものを作ること」を指す言葉です。大量生産品など、比較的規模の大きいものを作ることを表す時に使われます。

「作製」の意味

「作製」は「道具や機械、物品など実用的なものを作ること」を指す言葉です。製作とほぼ同じ意味を持つ言葉で、使い分けの明確なルールもありませんが、「製作」は比較的規模の大きいものを作る時に使われるのに対し、「作製」は、工作のような比較的規模の小さなものを作ることを表す時に使われています。

「作成」の意味

「作成」は、「文書や計画、書類などを作ること」を指す言葉です。会議資料や法案、レポートといったものや、ホームページやソフトウェアを作る時にも使われています。

 

サマリー

「制作・製作・作製・作成」は「何かを作ること」を表す時に使われる言葉！「何を作るか」で使い分けされている。

	使い分け「何を作るか」
制作	芸術作品
製作	道具・機械・物品など実用的なもの	比較的、規模が大きいものに使われる 飛行機を製作する（大） 千羽鶴を製作する（大）
作製		比較的、規模が小さいものに使われる 飛行機の模型を作製する（小） 折り紙で鶴を作製する（小）
作成	文書・計画・システム・ソフトウェアなど