「対象」に注目すれば簡単にわかる「推測」と「推察」の違い！

「推測」と「推察」は、どちらも「あれこれ想像して考えること」を表す時に使われる言葉です。「対象」に注目すれば簡単に使い分けができます。

使い分け：対象の違い

意味の違い

推測

人・物事に対して使われる

客観的な事実やデータに基づき、論理的に想像し、考えること

データから推測する。
動機を推測する。
事故の原因を推測する。

推察

人限定：人の感情や事情に対して使われる

「人の心中を思いやることに重点を置く時」はこちらが使われる

人の心の内に秘められた思いや感情について、主観的に想像して考えること

気持ちを推察する。
事情を推察する。
心中を推察する。

より詳しい説明を知りたい方は、この記事の下で解説していますので、ぜひ読んでみてください。

「推測」と「推察」の違いとは？

使い分け：対象

	使い分け：対象の違い
推測	人・物事
推察	人限定

漢字の意味の違い

「察」には「思いやる」という意味があり、「人の気持ちを思いやることに重点をおく時」は「推察」が使われます。

	漢字の意味		漢字の意味の違い
推	おしはかる	測	おしはかる
推	おしはかる	察	思いやる

読み方

推測・・すいそく
推察・・すいさつ

意味の違い

	意味の違い
推測	ある事柄や情報について、「こうではないか」とあれこれ想像して考えること
推察	人の気持ちや事情について、「こう思っているだろう」と想像して考えること

「推測」と「推察」それぞれの意味

「推測」の意味

「推測」とは、「ある事柄や情報について、想像して考えること」を表す言葉です。

何かしらの客観的なデータや情報に基づいて、論理的考える時に使われる言葉で、何も情報がないものに対して、当てずっぽうに考える時には使用しません。

「推察」の意味

「推察」とは、「相手の気持ちや事情を思いやること」を表す言葉です。

目には見えない、人の心に秘めたものに対して、「こう思っているだろうな」と想像し思いやる時に使われる言葉です。

サマリー

「推測」と「推察」は、どちらも「あれこれ想像して考えること」を表す時に使われる言葉。
「対象」に注目すれば簡単に使い分けができる。