違いと使い分け!

宅急便と宅配便の違いは「ヤマト運輸のサービス」かどうかだけ!

「宅急便」と「宅配便」はどちらも「比較的小さな荷物の配送サービス」を指し、意味に違いはありません。

しかし「宅急便」は「ヤマト運輸が提供する宅配サービスの商標」、「宅配便」は「宅配サービスの総称」という違いがあります。

  使い分け 違い 共通の意味
宅急便 ヤマト運輸のサービス限定で使われる ヤマト運輸が提供する宅配サービスの商標 比較的小さな荷物の配送サービス
宅配便 一般的にはこちらが使われる 宅配サービスの総称

より詳しい説明を知りたい方は、この記事の下で解説していますので、ぜひ読んでみてください。

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「宅急便」と「宅配便」の違いとは?

読み方

宅急便・・たっきゅうびん
宅配便・・たくはいびん

基本的な意味は同じ

どちらも「比較的小さな荷物の配送サービス」という意味を持ち、違いはありません。

「宅急便」と「宅配便」の違い

宅急便」は「ヤマト運輸が提供する宅配サービスの商標」、「宅配便」は「宅配サービスの総称」という違いがあります。

  違い
宅急便 ヤマト運輸が提供する宅配サービスの商標
宅配便 宅配サービスの総称

「宅急便」と「宅配便」の使い分け

「宅急便」は「ヤマト運輸が提供する宅配サービス限定」で使われます。

宅配便」は「宅配サービス」の総称なので、「ヤマト運輸」の宅配サービスも含まれます。そのため、迷ったら「宅配便」を使えば間違いありません。

  使い分け
宅急便 ヤマト運輸の宅配サービス限定」で使われる
宅配便 一般的にはこちらが使われる

どうしてジブリ映画は「魔女の宅配便」ではないの?

原作者も出版社も「商標」とは知らなかった?

ジブリ映画「魔女の宅急便」は、角野栄子氏の児童文学魔女の宅急便』を映画化した作品です。

第1作が刊行された時点で、原作者は「宅急便」が「ヤマト運輸」の商標とは知らずに、タイトルに使ってしまったそうです。

映画化するにあたって、ジブリ側が「ヤマト運輸」にスポンサーを要請!

当初、ヤマト運輸側は難色を示していたようですが、同社のトレードマークである「黒猫」が、偶然にもこの物語に登場することから、スポンサーになることを了承したそうです。

国内の宅配業界シェア:上位5社

国内の宅配業界シェア上位5社は以下の通りです。それぞれ商標登録された宅配サービス名を持っています。

  各社独自の宅配サービス名
1位:ヤマト運輸 宅急便
2位:佐川急便 飛脚宅配便
3位:日本郵便 ゆうパック
4位:西濃運輸 カンガルー便
5位:福山通運 フクツー宅配便

「宅配便」が誕生したのはいつ?

1976年、「大和運輸株式会社」がスタートさせた!

「宅配便」が誕生したのは、1976年!ヤマト運輸の前身の「大和運輸」が「電話1本で集荷・1個でも家庭へ集荷・翌日配達・運賃は安くて明瞭・荷造りが簡単」というコンセプトの「宅配便」というサービスを始めました。

「大和運輸」は、このサービスを「宅急便」を名付けました。

「宅配便」が誕生するまでは、個人が荷物を送るには、郵便局に持参する「郵便小包」か、荷物を自宅の最寄り駅に持参し、受取人も自宅の最寄り駅に取りに行かなければならない国鉄小包」しかありませんでした。どちらも一つ一つの荷物の番号管理をしていなかったため、いつ届くのかさえわからないサービスでした。

「大和運輸」創業者の息子であった「小倉昌男氏」は、こうした状況を見て、「競争相手は2社だけで、どちらもあまりサービスが良くない。ここへ参入すれば、絶対成功する!」と確信していたそうです。

「小倉昌男氏」が「宅急便」の生みの親!

「大和運輸」は東京銀座で、トラック4台を保有するトラック運送会社としてスタートしました!

一時は関東一円に輸送ネットワークを作り上げるほどに成長!しかし1960年半ば以降、高速道路が次々に完成、他社は長距離運送に参入していきましたが、「大和運輸」は出遅れてしまい、1973年のオイルショックも重なり、経営危機がささやかれる会社になってしまったそうです。

そんな中、1971年に社長になった「小倉昌男氏」が「一般の家庭から家庭へ荷物を送れる小口の運送サービス」に着目し、「宅急便」をスタート!「宅急便」の成功によって、会社を大きく成長させました。

宅急便」というサービス名には、「お宅に急いでお届けするサービス」という意味が込められているそうです。

参考:ヤマト運輸「宅急便の歩み」

 

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サマリー

  • 「宅急便」と「宅配便」はどちらも「比較的小さな荷物の配送サービス」を指し、意味に違いはない。
  • 宅急便」は「ヤマト運輸が提供する宅配サービスの商標」、「宅配便」は「宅配サービスの総称」という違いがある。
  使い分け 違い 共通の意味
宅急便 ヤマト運輸のサービス限定で使われる ヤマト運輸が提供する宅配サービスの商標 比較的小さな荷物の配送サービス
宅配便 一般的にはこちらが使われる 宅配サービスの総称