「適用」と「適応」は、「合わせるものが決まりかどうか」で使い分けができます。「適用」は、「決まりに合わせる」、「適応」は、「決まりでないことに合わせること」を表す時に使われます。
使い分け | 意味の違い | |
適用 | ルールなど、決まりに合わせる時に使われる | 法律・規則・原理などをあてはめて用いること |
適応 | 環境など、決まりでないことに合わせる時に使われる | ある環境や状況に順応すること |
より詳しい説明を知りたい方は、この記事の下で解説していますので、ぜひ読んでみてください。
適用と適応の違いとは?
読み方
適用・・てきよう
適応・・てきおう
意味の違い
適用・・ルールに当てはめることを表す時に使われる
適応・・環境や状況に順応することを表す時に使われる
適応・・環境や状況に順応することを表す時に使われる
「適用」と「適応」それぞれの意味
「適用」の意味
「適用」の意味は、「法律・規則・原理などをあてはめて用いること」です。
法律や規則などに対して、ふさわしいものを用いることを表す時に使われる言葉です。
「適応」の意味
「適応」の意味は、「ある状況に合うこと」です。
環境や状況に順応する、慣れることを表す時に使われる言葉です。
適用と適応の使い分け
使い分け(合わせる対象) | |
適用 | 法律・規則・原理などの決まりに合わせる時に使われる |
適応 | 環境や状況など、決まりでないことに合わせる時に使われる |
適用と適応の言い回し例
適用の例
- この治療は、保険適用です
- 新しい料金プランの適用条件を調べた
- この契約には、新しい民法が適用されます
- ETCの休日割引が適用になり、お得に国内旅行ができた
適応の例
- 彼は、どんな環境でもすぐに適応してしまう
- 新しい生活にも、だんだんと適応できるようになってきた
- あの会社は、高齢化社会に適応したサービスを展開している
- 彼は、この国での生活になかなか適応できずに苦しんでいる
適用と適応に似た言葉、「摘要」の意味
「適応(てきおう)」と「適用(てきよう)」に似た言葉に「摘要(てきよう)」があります。「てき」の漢字の書き間違えに注意が必要です。
「摘要(てきよう)」の意味は、「要点を抜き出したもののこと」です。
「摘要」の「摘」には「選んで抜き出す」、「要」には「大切なところ」という意味があり、「大事なところを選んで抜き出す」ことを表す時に使われます。
- 会議の内容を摘要する
- 伝票の摘要欄に詳細を記載してください
サマリー
- 「適用」と「適応」は、「合わせるものが決まりかどうか」で使い分けができる
- 「摘要」の意味は、「要点を抜き出したもののこと」
使い分け | 意味の違い | |
適用 | ルールなど、決まりに合わせる時に使われる | 法律・規則・原理などをあてはめて用いること |
適応 | 環境など、決まりでないことに合わせる時に使われる | ある環境や状況に順応すること |