類語に置き換えると簡単にわかる特徴と特長の違いと使い分け

「特徴」と「特長」の違いは、「目立つ点」か「優れた点」かです。類語に置き換えると簡単に使い分けができます。「特徴」の類語は「個性」、「特長」の類語は「長所」です。

	意味の違い	使い分け
特徴	他より特に目立つところ	個性と言える点に対して使われる
特長	他より特に優れているところ	長所と言える点に対して使われる

類語など、より詳しい説明を知りたい方は、この記事の下で解説していますので、ぜひ読んでみてください。

特徴と特長の違いとは？

読み方

特徴・・とくちょう
特長・・とくちょう

意味の違い

「特徴」と「特長」それぞれの意味

「特徴」の意味

「特徴」の意味は、「他と比べて特に目立っているところ」です。「特徴」の「特」は「際立って」、「徴」は他とを区別する「しるし」「目印」を意味します。そのため、他のものと区別できるような「特別目立つ点」という意味になります。

目立つ点というのは、良い点も悪い点も含まれます。

「特長」の意味

「特長」の意味は、「他と比べて特に優れたところ、良いところ」です。「特長」の「特」は「際立って」、「長」は「優れていること」を意味します。そのため、他と比べて「特別に優れているところ、良い点」という意味になります。

特徴と特長の使い分け

	使い分け
特徴	個性と言える点に対して使われる
特長	長所と言える点に対して使われる

特徴と特長の類語と対義語

特徴の類語と対義語

「特徴」の類語には、「個性」「持ち味」「特質」「特色」「トレードマーク」などがあります。「良いとか悪いではなく、他とはっきり区別するための目印になるような点」を表します。

「特徴」の対義語は、長所と短所のうち長所だけに使われる「特長」に対して、「特徴」は長所と短所を含んだ中立的な言葉なので、対義語がありません。「特徴的」の対義語の「類型的（ありふれて特に取り上げる点もない様子）」が意味的には近い言葉です。

	類語
特徴	個性・持ち味・特質・特色・トレードマーク

特長の類語と対義語

「特長」の類語は、「長所」です。「特長」や「長所」が、他と比べて優れている点、良いところのため、対義語は「弱点（欠点・短所）」や「短所（劣っているところ）」になります。

	類語	対義語
特長	長所	弱点・短所

特徴と特長の言い回し例

特徴の例

• 彼は、癖のある特徴的な顔をしている。
• 彼女はその特徴的な声を生かして、声優として活躍している。
• 彼女はいつも、特徴的なデザインの洋服を着ている。
• キリンの特徴は、首が長いことです。

特長の例

• 彼女の特長は、長い手足だ。
• 彼の特長は足が速いことだ。
• この製品の特長は、水に強いことです。
• 自分の特長が生かせる仕事に就きたい。

特徴と特長の英語表現

	英語表記
特徴	characteristic（特徴） feature(注意をひく際立った特徴）
特長	merit(メリット） strong point(長所）

 
 

サマリー

	意味の違い	使い分け
特徴	他より特に目立つところ	個性と言える点に対して使われる
特長	他より特に優れているところ	長所と言える点に対して使われる

• 「特徴」の意味は、「他と比べて特に目立つ点」で、個性と言える点に対して使われる
• 「特長」の意味は、「他と比べて特に優れた点」で、長所と言える点に対して使われる