違いと使い分け!

「山」と「丘」を区別する明確な違いはない!

「山」と「丘」はどちらも「周囲よりも高く盛り上がった地形」を指す言葉ですが、区別する明確な違いはありません

地図に掲載される「山」と「丘」の名称は、「国土地理院」によるものです。「地元住民の呼び方」「地元自治体の公式名称」「国土地理院の判断」を主な条件として決められています。

つまり「地元住民がどう呼ぶか」によって使い分けされています。

  使い分け 意味の違い
地元住民が「」と呼ぶものに対して使われる 周囲より盛り上がった地形
地元住民が「」と呼ぶものに対して使われる 山よりは低く、かつ傾斜がゆるやかな地形

より詳しい説明を知りたい方は、この記事の下で解説していますので、ぜひ読んでみてください。

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「山」と「丘」の違いとは?

読み方

・・やま
・・おか

意味の違い

  意味の違い
平地に比べて高く盛り上がっている地形
山よりは低く、かつ傾斜がゆるやかな地形

「山」と「丘」は誰が決めるの?

「国土地理院」の判断によって「山」か「丘」かが決まる!

「丘」の言葉の意味として「山よりは低い」とされています。ところが実際は、「山より高い丘」は存在します。

その理由は「山」と「丘」を区別する明確な定義がないため、「地元住民の呼び方」などを元に、国土地理院の判断によって「山」か「丘」かが決まっているためです。

「国土地理院」が「山・丘」を判断する3つの条件!

「国土地理院」が、「山・丘」を決定する条件は3つあります。

  1. 地元住民にどう呼ばれているか
  2. 地元の自治体が公式名称としていること
  3. 国土地理院が記載について妥当と判断すること

「日本一低い山」と「日本一高い丘」

  標高の違い
日本一「低い山 日和山(ひよりやま):標高3m
日本一「高い丘 清里の丘:標高1150mほど

日本一低い山:宮城県の「日和山」標高3m

 国土地理院が発行する地形図に載る山として最も低い山は、宮城県仙台市にある「日和山」です。標高はたったの3mしかありません。

「日和山」はかつて標高6.05mでしたが、東日本大震災の地盤沈下と津波の影響で標高3mになってしまったそうです。

ちなみにこの山は、人工的に造られた山です。

自然の山として日本一低い山は、徳島県にある「弁天山」です。標高は6.1mになります。

「弁天山」公式サイト

これが、自然の山として「日本一低い山」です!

日本一高い丘:山梨県の「清里の丘」標高約 1150m

日本一高い丘は、山梨県北杜市の「清里の丘」で、標高は約 1150mです。

 

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サマリー

  • 「山」と「丘」はどちらも「周囲よりも高く盛り上がった地形」を指す言葉ですが、区別する明確な違いはない!
  • 地図に掲載される「山」と「丘」の名称は、「国土地理院」によるもの。
  • 地元住民の呼び方」「地元自治体の公式名称」「国土地理院の判断」を主な条件として決められている。つまり「地元住民がどう呼ぶか」によって使い分けされている。
  使い分け 意味の違い
地元住民が「」と呼ぶものに対して使われる 周囲より盛り上がった地形
地元住民が「」と呼ぶものに対して使われる 山よりは低く、かつ傾斜がゆるやかな地形