「材料」「原料」「素材」「資材」はすべて、何かを作る際の「元」となるものという共通点があります。
「材料」と「原料」の違いは、完成品を見た時に、その素材の原型をとどめているかどうかです。
違い:素材の原型(完成品) | 用例(木の場合) | |
材料 | とどめている | 家の柱として使う場合:材料 |
原料 | とどめていない | 紙やダンボールを作る場合:原料 |
「原材料」は、原料と材料を包括した呼び名で、両者の境界が曖昧なものに対して使われます。
「素材」と「資材」の違いは、「加工されているかどうか」です。「素材」を加工したものが、「資材」になります。
違い | 用例(Tシャツを作る場合) | |
素材 | 加工前の原料 | 木綿:素材 |
資材 | 加工された中間製品 | 生地:資材 |
より詳しい説明を知りたい方は、この記事の下で解説していますので、ぜひ読んでみてください。
「材料」「原料」「素材」「資材」の違いとは?
読み方
材料・・ざいりょう
原料・・げんりょう
素材・・そざい
資材・・しざい
「材料」「原料」「素材」「資材」それぞれの意味
「材料」とは?
「材料」は、「何か作る時に元となるもので、完成品を見た時に原型をとどめているもの」です。
木を家の柱として使う場合
- ○ 材料 原型をとどめている
- ✖︎ 原料
「原料」とは?
「原料」は、「何か作る時に元となるもので、完成品を見た時に原型をとどめていないもの」です。
木から紙やダンボールを作る場合
- ○ 原料 原型をとどめていない
- ✖︎ 材料
「素材」とは?
「素材」とは、「加工前の原料」を表す言葉です。
Tシャツを作る場合
素材 | 資材 | 製品 |
木綿➡︎ | 生地➡︎ | Tシャツ |
「資材」とは?
「資材」とは、「加工された中間製品」です。
何かを作るために、素材を加工したものを表す言葉です。
素材 | 資材 | 製品 |
木綿➡︎ | 生地➡︎ | Tシャツ |
「材料と原料」「素材と資材」の使い分け
使い分け | |
材料 | 完成品を見て、素材の原型がわかる場合に使われる |
原料 | 完成品を見て、素材の原型がわからない場合に使われる |
使い分け | |
素材 | 加工前の原料に使われる |
資材 | 加工された中間製品に使われる |
サマリー
- 「材料」「原料」資材」「素材」はすべて、何かを作る際の「元」となるものという共通点がある。
- 「材料」と「原料」の違いは、完成品を見た時に、その素材の原型をとどめているかどうか!
- 「原材料」は、原料と材料を包括した呼び名で、両者の境界が曖昧なものに対して使われる。
- 「資材」と「素材」の違いは、加工されているかどうか!
違い:素材の原型 (完成品) | 用例(木の場合) | |
材料 | とどめている | 家の柱として使う場合:材料 |
原料 | とどめていない | 紙やダンボールを作る場合:原料 |
違い | 用例(ぞうきんを作る場合) | |
素材 | 加工前の原料 | 木綿:素材 |
資材 | 加工された中間製品 | 生地:資材 |