「ZERO(ゼロ)」と「零(レイ)」の違いは、以下の通りです。
意味の違い | 使い分け | |
ZERO(ゼロ) | 何もない | 何もない時のみ使われる |
零(レイ) | 何もない、わずか | わずかにある時にも使われる |
より詳しい説明を知りたい方は、この記事の下で解説していますので、ぜひ読んでみてください。
ZERO(ゼロ)と零(レイ)の違いとは?
ZERO(ゼロ)は英語、零(レイ)は漢語
違い | |
ZERO(ゼロ) | 英語(外来語) |
零(レイ) | 漢語(日本語) |
意味の違い
意味の違い | |
ZERO(ゼロ) | 全く何もないこと |
零(レイ) | 全く何もないこと、わずか、きわめて小さいこと |
「ZERO(ゼロ)」と「零(レイ)」それぞれの意味
「ZERO(ゼロ)」の意味
「ZERO(ゼロ)」の意味は、「全く何もないこと」です。
「ゼロ」の概念は紀元前のインドで生まれ、その後ヨーロッパに伝わったと言われています。
「零(レイ)」の意味
「零(レイ)」の意味は、「全く何もないこと、わずか、きわめて小さいこと」です。
「何もない」という意味に加えて、「きわめて小さい」という意味でも使われる言葉です。
ZERO(ゼロ)と零(レイ)の使い分け
使い分け | |
ZERO(ゼロ) | 全く何もないことを表す時に使われる |
零(レイ) | 全く何もないことに加えて、わずかにあることを表す時にも使われる |
一般の会話での読み方
一般の会話では、響きや言いやすさによって「ゼロ」か「レイ」で使い分けされています。
電話番号を読む場合:一般の会話
「ゼロ」も「レイ」も使われています。
- 090- (ゼロ・キュー・ゼロ)、「レイ・キュー・レイ」
放送での読み方
放送では、数字は原則として日本語読みとされています。そのため、「レイ」と読まれます。
0の読み方
- 日本語読み:「レイ」
- 英語読み:「ゼロ」
ただし、固有の読みが決まっているものや、「ない」ということを強調する場合は「ゼロ」を使うこともあります。
電話番号を読む場合:放送
原則「レイ」が使われる
- 東京03- とうきょう「レイ・サン」
天気予報の「降水確率0%」の読み方!
降水確率「0%」は、正確には0%〜4%までのこと
天気予報の降水確率「0%」は、必ず「レイパーセント」と読まれます。
- ○「レイパーセント」
- ✖︎「ゼロパーセント」
降水確率は1%の位は四捨五入されるため、降水確率「0%」は、正確には降水確率「0%〜4%」のことを指します。
そのため「降水確率0%」は、雨が降る可能性が全くないという意味ではありません。
ZERO(ゼロ)の歴史!
数学が生まれて3千年以上も「ゼロ」という概念はなかった?
ZERO(ゼロ)の概念が、紀元前のインドで生まれたのはよく知られていることです。ただそれが確立されたのは、5世紀頃のインド数学と言われています。
数学は紀元前2500年以上前から存在します。
ということは、数学という学問が生まれてから「3000年以上」も、ZERO(ゼロ)の概念はなかったことになります。
インドから世界に広まった「ZERO(ゼロ)!」
インドで使われ、アラビア数字の形でヨーロッパに導入された
- 紀元前:インドで誕生
- 5世紀頃:インド数学で確立、その後中国や中東でも定着
- 773年:バクダッドに伝わる。アラビア数字に、「0」の表現を真似た「0」が加えられる。
- ヨーローパに伝わる。
- 1600年頃までには、ヨーロッパ全体に広まった。
イタリアでは、「ゼロ」の使用を法律で禁止していた?
ヨーロッパ社会では、数百年以上「ゼロ」を受け入れられず、イタリアでは「ゼロ」の使用が法律で禁止されていたことがあります。
「ゼロ」が受け入れられなかった理由は、古代の大哲学者「アリストテレス」が「ゼロ」を嫌っていたからです。
彼は、「空虚」や「無限」を嫌っており、「何もない」ことを表す「ゼロ」を認めることができなかったそうです。
「アリストテレス」は、当時の権力者「アレクサンドロス大王」の学問の師匠でもありました。そのため、「アリストテレス」の教えがヨッロッパ全土に根付いており、結果、ヨッロッパ社会では「ゼロ」が受け入れられなかったと言われています。
ヨッロッパ社会で「0」が受け入れられるようになった理由!
1202年、フィボナッチ数列で有名な「フィボナッチ」が、『算盤の書』という本を出版。アラビア数字を紹介しました。
アラビア数字が計算に便利なことから、商業が盛んになってきていたヨーロッパで大ヒット!
商業にとって便利なものの使用を止めることができず、「アラビア数字」そして「ゼロ」がヨッローパ全体に広まっていったとされています。
サマリー
意味の違い | 使い分け | |
ZERO(ゼロ) | 何もない | 何もない時のみ使われる |
零(レイ) | 何もない、わずか | わずかにある時にも使われる |