心の探究

名前がわからなくても、きれいだった

 

 

姉の家のすぐそばで、
きれいな真っ赤な実を見つけた。

「アセロラじゃないかな? 生の実なんて、見たことない」

母の声が聞こえた。

その言葉を聞いた瞬間、
急にそれが“特別なもの”に思えて、
私は夢中で写真を撮った。

帰宅後、Googleで画像検索をした。

表示された名前は、ピタンガ。

アセロラじゃないんだ。

ほんの一瞬、ガッカリした。

でも、もう一度写真を見返したとき、
その気持ちは、すぐに消えていた。

光を受けて、つやっと輝く赤い実。

小さな宝石みたいで、
ただそれだけで、十分きれいだった。

名前が違っただけで、
さっきまでのワクワクが、
なかったことになるわけじゃない。

何か特別なものじゃなくても、
目の前にあるものを、
「きれいだ」と感じたこと自体に、
ちゃんと価値があったのだと思う。

🌻脳内ルール
貴重なものだから、価値がある

ただ美しいだけで、価値がある

初出 : X @hanahanahealing