「ウール」は「羊(ひつじ)の毛が原料の動物繊維」の総称で、「メリノウール」はウールの中の1種で「メリノ種の羊の毛」が原料のウールです。
ウール | 代表的なウールの種類 |
メリノウール(メリノ種) | |
ロムニーウール(ロムニー種) | |
コリデールウール(コンデール種) |
より詳しい説明を知りたい方は、この記事の下で解説していますので、ぜひ読んでみてください。
「ウール」と「メリノウール」の違いとは?
意味の違い
ウール・・総称
メリノウール・・ウールの中の1種
「ウール」と「メリノウール」それぞれの意味
「ウール」の意味
「ウール」は、「羊の毛が原料の繊維」の総称です。
世界には3000種もの羊が存在すると言われていますが、どの種の羊でも羊の毛であれば「ウール」と呼びます。
「メリノウール」の意味
「メリノウール」はウールの中の1種で「メリノ種の羊の毛」が原料のウールのことです。「メリノウール」は天然繊維の中で最も質が良く、万能の繊維の1つと言われています。
「メリノウール」の主な生産地は、「オーストラリア」「ニュージーランド」「フランス」の3箇所です。
その中でも「オーストラリア産のメリノウール」が特に優れていると言われています。スーツやニットなど高級衣類のほとんどに使われているそうです。
オーストラリアは世界最大の羊毛生産国として有名ですが、生産される羊毛の75%が「メリノウール」です。
日本が輸入している羊毛の80%も「メリノウール」で、日本にあるウール製品に最も多く使われています。
代表的な3種類の「ウール」
代表的な3種類の「ウール」は以下の通りです。
代表的なウール | 羊の種類の違い | 使い分け |
メリノウール | メリノ種 | 主に衣料品に使われる(紳士服・ニット・高級毛布など) |
ロムニーウール | ロムニー種 | 主に絨毯に使われる
ウール絨毯の8割が「ロムニー」 |
コリデールウール | コリデール種 | 主に毛糸として使われる
手芸店に置いてある毛糸のほとんどが「コリデール」 |
「ウール」のメリット・デメリットは?
「ウール」のメリット
- 優れた保温性
- 汚れをはじく撥水性
- 放湿性がよく夏でも涼しい
- 型くずれしにくい
- 天然素材で地球にやさしい
「ウール」のデメリット
- 水に濡れてしまうと縮みやすい
- 毛玉ができやすい
- 洗濯の際に注意が必要
- 虫に食われやすい
「ウールマーク」ってどんな意味があるの?
ウール製品についている「wool mark (ウールマーク)」は、国際羊毛事務局(IWS)が、良質なウール製品がひと目でわかるようにと定めた品質保証マークです。世界約140ヶ国共通のシンボルマークです。
「wool mark(ウールマーク)」は3種類あります。「新毛」のブレンド率で使い分けされています。
「新毛」とは、羊から刈られたままの毛を使用しているという意味です。
ウールマーク:ロゴ下の文字 | 使い分け:新毛のブレンド率 |
Wool mark | 新毛100% |
wool mark blend | 新毛50%以上ブレンド |
wool blend | 新毛30〜50%ブレンド |
サマリー
- 「ウール」と「メリノウール」の違いは、「総称」か「ウールの中の1種」か
- 「ウール」は「羊(ひつじ)の毛が原料の動物繊維」の総称
- 「メリノウール」はウールの中の1種で「メリノ種の羊の毛」が原料のウール
ウール | 代表的なウールの種類 |
メリノウール(メリノ種) | |
ロムニーウール(ロムニー種) | |
コリデールウール(コンデール種) |