心の探究

食べられないと思っていたラーメン

 

 

ブリスベン滞在中、姉が体調を崩して寝込んでしまった。

母は姉の看病をするという。

姉がどうしても行きたいからと予約していたレストランはキャンセルになり、
父と義兄と姪っ子、私の4人で、
近くで何かを食べることになった。

私は、日本でラーメン屋さんに行くことはほとんどない。

小麦粉と化学調味料が苦手だからだ。

だから、外食先にラーメンが浮かぶことも、まずない。

でも、その日はなぜか、ラーメンしか思いつかなかった。

AIに聞いてみる。

すると、徒歩10分の場所に、化学調味料無添加で、
麺をグルテンフリーに変更できるラーメン屋さんがあるという。

少し前のめりになる。

もしかしたら、私も一緒にラーメンが食べられるかもしれない。

でも、期待しすぎないようにしていた。

これまで、グルテンフリーの麺で、何度もがっかりしてきたからだ。

お店に着き、運ばれてきた醤油ラーメンを見て、
思わずギョッとした。

春雨みたいな、透明な麺。

どう見ても、美味しそうには見えなかった。

おそるおそる、ひと口食べる。

「うそっ、おいしい」

気づけば、夢中で麺をすすっていた。

まさか、自分がラーメンを「おいしい」と思いながら食べられる日がくるなんて。

姉が寝込んでしまったあの日。

予定が変わらなければ、私はきっと、このラーメンに出会っていなかった。

🌻脳内ルール
ラーメンは、食べられない

食べられるラーメンもある

初出 : X @hanahanahealing