違いと使い分け!

「整える前の状態」に注目すれば簡単にわかる調整と調節の違い!

調整」と「調節」の違いは、「整える前の状態」に注目すれば簡単にわかります。どちらも「物事に手を加えて整えること」を表す時に使われる言葉です。

  整える前の状態の違い 使い分け 意味の違い
調整 悪い状態 いい悪いの絶対的な基準がある」ものに対して使われる

悪い状態の物事に手を加え、良い状態に整えること(悪い状態→良い状態

調節

悪くはない状態

 

いい悪いの絶対的な基準がない」ものに対して使われる

現在の状態に手を加えて、ほどよく整えること(悪くはない状態→ほどよい状態

より詳しい説明を知りたい方は、この記事の下で解説していますので、ぜひ読んでみてください。

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「調整」と「調節」の違いとは?

整える前の状態の違い

  整える前の状態の違い
調整 悪い状態
調節 悪くはない状態

使い分け

  • 「いい悪いの絶対的な基準がある」=「いい悪いの基準が絶対的
  • 「いい悪いの絶対的な基準がない」=「いい悪いの基準が相対的
【調整】いい悪いの基準が絶対的
用例 整える前の状態 整えた後の状態
壊れた機械を調整する。 機械が壊れている。 機械が直る。
スケジュールを調整する。 スケジュールが乱れている。 秩序あるスケジュールになる。
本番までに、体を調整する。 体調が良くない。 体調が改善される。
【調節】いい悪いの基準が相対的
用例 整える前の状態 整えた後の状態
温度を調節する。 お風呂の湯温がAさんには最適だがBさんには熱い。 お風呂の湯温がAさんにもBさんにもほぼ快適。
音量を調節する。 昼には問題ないが夜間ではスピーカーの音量が大きすぎる。 夜間で近所に迷惑がかからないような音量になっている。
高さを調節する。 その椅子は、大人には最適だが子供には高すぎる。 子供に座りやすい高さの椅子になる。
ピントを調節する。 素人には問題ないが、プロカメラマンの目にはピントが甘く見える。 プロカメラマンも満足できるレベルでピントが合っている。

読み方

調整・・ちょうせい
調節・・ちょうせつ

「調整」と「調節」それぞれの意味

「調整」の意味

調整」とは、「ある基準に合わせてちょうどいい状態にすること」を表す時に使われる言葉です。「折り合いをつける」という意味もあります。良い状態がどんな状態か絶対的な基準があり、その良い状態にするために手を加えて整えることを意味する言葉です。

「調節」の意味

調節」とは、「ほど良い状態に整えること」を表す時に使われる言葉です。「ほど良い状態」というのは、絶対的な基準がありません。状態がいいか悪いかというような基準がないものに対し、現状に手を加えて「ほど良い状態」に整えることを意味する言葉です。

「整」と「節」の漢字の意味の違い

  漢字の意味の違い
悪い状態のものを正す
ほど良くすること

 

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サマリー

  • 調整」と「調節」の違いは、「整える前の状態」に注目すれば簡単にわかる。
  • どちらも「物事に手を加えて整えること」を表す時に使われる言葉。
  整える前の状態の違い 使い分け 意味の違い
調整 悪い状態 いい悪いの絶対的な基準がある」ものに対して使われる

悪い状態の物事に手を加え、良い状態に整えること(悪い状態→良い状態

調節

悪くはない状態

 

いい悪いの絶対的な基準がない」ものに対して使われる

現在の状態に手を加えて、ほどよく整えること(悪くはない状態→ほどよい状態