違いと使い分け!

「涙」に注目したら簡単にわかる寂しいと淋しいの違いと使い分け

「寂しい」と「淋しい」は、意味も読み方も同じです。
違いは、何を表現するかと、常用漢字か否かだけです。

表現対象の違い 常用漢字
寂しい 主に情景
淋しい 主に心情 × 表外漢字

迷った時は、常用漢字である「寂しい(さびしい)」を使ってください。

細かいニュアンスの違いや、文章での使い方など、より詳しい説明を知りたい方は、この記事の下で解説していますので、ぜひ読んでみてください。

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寂しいと淋しいの意味と読み方の違いとは?

意味の違い

寂しい」と「淋しい」の意味は同じです。

読み方の違い

寂しい」と「淋しい」の読み方も同じで、「さびしい」と「さみしい」の2つです。
元々「さびしい」と使われていたのが、「さみしい」に変化したと言われています。

意味 読み方
寂しい・淋しい
  1. 心が満たされない
  2. 人恋しく、孤独で心細い
  3. 人の気配がなく、ひっそりとしている
さびしい・さみしい

「寂しい」と「淋しい」の使い分け

迷った時は、常用漢字である「寂しいさびしい)」を使ってください。

「寂しい」は情景を表す言葉

「寂」の漢字には、「ひっそりとしている」「静か」という意味があり、人気がなくて心細いような状況を表すことができます。

  • シャッター通りになってしまった商店街は、活気がなくて寂しい
  • 一人暮らしなので、家に帰っても話し相手がいなくて寂しい
  • 過疎化が進む故郷に帰省する度に、何とも言えない寂しさを感じる。

「淋しい」は心情を表す言葉

涙が出るほどの悲しい気持ちや、涙が目に浮かぶほどの悲しい情景を表す時は、「淋しい」が使われる。

文学作品や私的な手紙やメールでは、「会えなくて寂しい」よりも「会えなくて淋しい」とした方が、よりその気持ちを強く表現できる。

  • 転校先の学校に馴染めず、毎日本当に淋しかった
  • 恋人が事故で亡くなってしまい、毎日淋しくて涙が止まらない。
  • 長年営んだお店を畳まないといけなくなった店主の姿は、本当に淋しそうだった。

 

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サマリー

「寂しい」と「淋しい」は、意味も読み方も同じ!
違いは、何を表現するかと、常用漢字か否かだけ。

表現対象の違い 常用漢字
寂しい 主に情景
淋しい 主に心情 × 表外漢字

迷った時は、常用漢字である「寂しい(さびしい)」を使ってください。