「ジャージ」と「スウェット」の違いは「使っている生地」です。
一方、「スウェット」と「トレーナー」は全く同じものです。
「トレーナー」は和製英語で、「スウェット」と同じものを表す日本特有の言葉です。
| 違い(生地) | 主な用途 | |
| ジャージ | 汗を乾かすのが早い素材 | 汗をたくさんかく場面で利用される
|
| スウェット=トレーナー | 汗を吸ってくれる素材
暖かい素材 |
幅広い場面で利用される
|
より詳しい説明を知りたい方は、この記事の下で解説していますので、ぜひ読んでみてください。
「ジャージ」「スウェット」の違いは?
生地の特徴の違いと主な用途の違い
| 生地の特徴の違い | 主な用途の違い | |
| ジャージ | 速乾性が高い | 主に汗をたくさんかく場面で利用される |
| スウェット | 吸水性が高い、暖かい素材 | 幅広い場面で利用される |
「スウェット」と「トレーナー」の違いはなし!
「トレーナー」の英語訳は「sweat shirt」で、「スウェット」と同じものを指します。「トレーナー」は、和製英語のため日本でしか通じない言葉です。
| 生地の特徴の違い | |
| スウェット | 違いなし |
| トレーナー |
「トレーナー」より「スウェット」が主流になりつつある?
「グーグルトレンド」というネット上で検索している人の数がわかるツールでチェックしてみると、以前は圧倒的に「スウェット」より「トレーナー」という言葉が使われていたのに対し、ここ数年は、「スウェット」の検索数がどんどん増え、「トレーナー」との差がなくなりつつあるところまで追い上げています!
引用元: グーグルトレンド
「ジャージ」「スウェット」「トレーナー」はどこで生まれた?
「ジャージ」が生まれたのはイギリス海峡のジャージー島!
「ジャージ」が生まれたのは、イギリス海峡に浮かぶチャンネル諸島のジャージー島!
ジャージー島はジャージー牛の原産地で、昔漁師が牛の毛で防寒用セーターを作っていて、その編み方をジャージー編みと呼んでいたそうです。
それがまずはヨーロッパに、その後世界中に広まったとされています。
ジャージー編みの生地はトレーニングウェアにぴったりで、特にアメリカではトレーニングウェアをジャージーと呼んだりしていました。その文化が日本に伝わり、体操着のことをジャージーと呼ぶようになり、その後「ジャージ」と省略されるようになったと言われています。
「スウェット」が生まれたのはアメリカ!
「スウェット」が生まれたのは、1920年代のアメリカ!「ベンジャミン・ラッセル」がフットボールをやっている息子のために作ったのが最初と言われています。
ジャージー編みのシャツを着てプレーをしていた息子のために、開発されたそうです。ジャージー編みのシャツは、汗が乾くのは早くても、汗を吸い取りにくい生地だったため、表側はジャージー編み、裏地はパイル地で仕上げた吸水性の高いスウェット生地が作られました。
汗を意味するsweat(スウェット)がそのまま生地の名前になっています。
「トレーナー」が生まれたのは日本!
「トレーナー」は、1960年代にVANジャケットの創業者である石津謙介氏が名付け、日本に広めました。
石津氏はボクシングファンで、ボクシングのトレーナーがスウェットを着ていたことからスウェットシャツのことを「トレーナー」と名付けたそうです。
ジャージとスウェット、トレーナーの使い分け
| 生地の特徴 | 使い分け(生活場面) | |
| ジャージ | 乾きやすい | 大量に汗をかく運動に最適 |
| スウェット | 汗を吸いやすい・暖かい素材 | 寒い時期の運動、部屋着、普段着に最適 |
| トレーナー | 部屋着、普段着に最適 |
サマリー
- 「ジャージ」と「スウェット」の違いは「使っている生地」
- 「スウェット」と「トレーナー」は全く同じもの
- 「トレーナー」は和製英語で、「スウェット」と同じものを表す日本特有の言葉
| 違い(生地) | 主な用途 | |
| ジャージ | 汗を乾かすのが早い素材 | 汗をたくさんかく場面で利用される
|
| スウェット=トレーナー | 汗を吸ってくれる素材
暖かい素材 |
幅広い場面で利用される
|