「 天気・天候・気候・気象 」は「大気の状態」を表す言葉という共通点があります。
違いは「表す期間」です。ただし「気象」だけ「表す期間」がありません。なぜなら「気象」とは「大気の状態や現象の総称」だからです。
共通の意味 | 違い:表す期間 | |
天気 | 大気の状態のこと | 数時間〜数日間(短期) |
天候 | 数日間〜数ヶ月間(中期) | |
気候 | 数十年(長期) | |
気象 | 期間なし |
より詳しい説明を知りたい方は、この記事の下で解説していますので、ぜひ読んでみてください。
「天気・天候・気候・気象」の違いとは?
読み方
天気・・てんき
天候・・てんこう
気候・・きこう
気象・・きしょう
意味の違い
全て「大気の状態」を表す言葉です。
「大気の状態」は、「気温・湿度・風向・雲量・気圧」といった要素から、総合的に判断されます。
「天気・天候・気候・気象」それぞれの意味
「天気」の意味
「天気」とは、「ある場所・ある時刻における大気の状態」のことです。
短期間の空の状態を表す時に使われる言葉です。
- 天気予報
- 天気状況
- 全国の天気
「天候」の意味
「天候」とは、「比較的短期間の大気の状態」のことです。
数日間から数ヶ月間における平均的な大気の状態を表す時に使われる言葉です。
- 日本の天候
- 夏の天候
- 天候不順
「天気」の硬い表現として、「天気」と同様の用いられ方をすることも少なくありません。
- 天候不良により欠航
- 悪天候により延期
「気候」の意味
「気候」とは、「ある場所において、長期間にわたる大気の総合状態」のことです。
1年を周期とし、30年程度といった長期間の大気の状態の平均値を表す時に使われる言葉です。
- 熱帯気候
- 地中海気候
- 温帯気候
「気象」の意味
「気象」とは、「大気の状態や大気中で起こる現象」のことです。
「大気の状態」や「大気中で起こる様々な現象」をまとめて「気象」と言います。
表す範囲は広く、「ある場所においての風や雨」といったものから、「エル・ニーショ現象」といった地球規模のものまで含まれます。
- 気象庁
- 気象台
- 気象予報士
「天気・天候・気候・気象」の使い分け
使い分け:表す期間 | |
天気 | 数時間〜数日間(短期)の大気の状態を表す時に使われる |
天候 | 数日間〜数十日間(中期)の大気の状態を表す時に使われる |
気候 | 数十年(長期)の大気の状態を総合的に表す時に使われる:1年周期 |
気象 |
期間なし 大気の状態や、大気中で起こる現象を表す時に使われる |
サマリー
- 「 天気・天候・気候・気象 」は「大気の状態」を表す言葉という共通点がある
- 違いは「表す期間」
- 「気象」だけ「表す期間」はない
- 「気象」は、「大気の状態や大気現象」の総称
共通の意味 | 違い:表す期間 | |
天気 | 大気の状態のこと | 数時間〜数日間(短期) |
天候 | 数日間〜数ヶ月間(中期) | |
気候 | 数十年(長期) | |
気象 | 期間なし |
【関連記事】